さようなら僕の初恋


「えっ?」

久しぶりに会った彼から告げられた言葉は
僕の思考を停止させるには十分なもので

「俺さ、夏美と結婚する事になったんだ///」

「…そぅ、なんだ」

「おうっ」

「…キャプテ…円堂くん」

そう言って恥ずかしそうに微笑む彼を
親友としては心から祝福しなければならないのに
素直に喜べない自分がいて

(駄目だなぁ、僕…)

ふと空を見上げて泣き出しそうになるのを堪えると
吹雪は目の前に立つ守へと向き合い

「結婚、おめでとう」


精一杯の笑顔を作りながら彼の結婚を祝福すると
彼は僕の大好きな笑顔を浮かべていた


(…さようなら僕の初恋)





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