寒い日は



その日はいつもより少しだけ肌寒く感じる日で
いつもなら寒くても元気に走り回る彼も
今では着てきていたジャンバーを着ながら温かい缶ジュースを片手にベンチへと座っていて

「大丈夫?」

そう言って隣に座れば
彼は大丈夫と言って微笑んでいたけれど
そっと彼の腕に手を重ねれば彼の腕は微かに震えていて

「キャプテン、手をかして?」

「手?」

不思議がる円堂の片手を掴み、そのまま自分のコートのポケットの中で恋人繋ぎをすれば
円堂は顔を真っ赤にさせながら辺りを見渡していて

「こうすれば片手は暖かいよ、もう片方にはその缶を入れて暖めれば良いしね」

「…でもこれ、恥ずかしくないかっ…?//」

「僕は、恋人と恋人繋ぎが出来て嬉しいけど…キャプテンは嫌だった?」

恥ずかしがる円堂に意地悪半分でそう言えば
円堂は無言のまま激しく首を左右に振っていて

「フフッ、じゃあデートに行こうか」

そんな彼を可愛いと思いながら
恥ずかしさか人肌で暖かくなっていく彼の手を引いて真冬のデートを楽しむのだった。


(…どうしよう、俺の手、汗ばんでないかなっ…)

(緊張してる姿も可愛いなぁ…w)



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -