ポケモンSS | ナノ
彼だって男の子
「ねぇサトシ」
「んー?」
「セックスしようか」
「んー?…はぁっ!!?」
ドサリ
彼の言葉に読んでいた雑誌から視線をそらし顔を上げると
何故か彼の顔と天井が視界に映っていて
「嫌、本当、笑えないから」
「冗談じゃないからね」
「っヤダ!」
「どうして嫌がるのさ」
「どうしたもこうしたもケンジがいるの忘れるなよ!!!」
スルリと自分の服の中に手を入れてきたシゲルにそう叫びながら
何も見ていないふりをしようと必死になっているケンジへと視線を向ければ
シゲルは
今更気付いたとでも言うかのように
ケンジを見つめると微笑みながら口を開き
「庭にいるポケモン達の身体測定と食事の用意をお願いしていいかな?」
お願い、と言いながらも
遠回しに出ていけと圧力をかけるシゲルにサトシは苦笑しながらも
無言で飛び出して行ったケンジの後ろ姿を
「これで文句はないね?」
「」