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二日酔いの代償は


「しげぅ-!!!」

「はいはぃ、ここにいるよ」

「しげぅゲットらぜ-!!!」

舌ったらずな口調でそう言いながら抱き付いてきたサトシに苦笑しながらも
シゲルはテーブルの上に置かれていた空き缶を見つめては静かにため息をついていた

「サトシって酔うと甘えん坊になるのねっ」

「笑い事じゃないよ、それに…何で家で飲み会してるのかな?」

そう、このいつもとは違うサトシの原因は目の前でニコニコと楽しそうに微笑んでいるヒカリが原因だと思いそう言うとヒカリは笑顔のまま自分の言葉を否定し

「言っておくけど、私はサトシに飲ませてないわよ?」

「は?」

「サトシと話をしてたんだけど9時ぐらいだったかしら、シゲルの帰りが遅い-!って怒りながら私が買ってきたお酒と、サトシに買ってきたジュースを間違えて飲んじゃったのよ」

しかも一気にね、と言っては
空いた酒の缶とまだ開いていないジュースの缶を見せるヒカリに話は本当だと理解しながらも

サトシが酔っている状態にはお手上げ状態な訳で

「ヒカリ、君はもう帰っていいよ」

「あら、サトシに何する気かしらっ」

「お酒を飲んだサトシはなるべく他人には見せたくないんでね」

「ふぅん…そう上手く言いながらも本当はベッドに運んで今すぐヤりたいだけでしょ?」

ソファーから立ち上がり
玄関へと向かうヒカリを見送っていると
いつの間にか寝ていたらしいサトシが起き出しては騒ぎだし

シゲルはヒカリを追い出すように家から出すと
文句を言うサトシを抱き抱えて寝室へと向かうのだった


(…身体中痛いし頭も痛い)

(今日はゆっくり休むといいよw)

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