ポケモンSS | ナノ
はじめまして


綺麗なブロンドの髪の彼女は
いつもひとりで空を眺めていた

そんな彼女に声を掛けたのは
ただの好奇心からだったのかも知れない。

「ねぇ君、何を見てるの?」

「空」

みてわかるだろ?とでも言わんばかりの
彼女の態度に初めは驚いたシゲルだったが
話し掛けて答えてくれるなら、と
シゲルは彼女の隣に腰を下ろし

「………。」

彼女はそんなシゲルを一瞬見た後
すぐさま空へと視線を戻し

余り好かれてはいない、嫌寧ろ嫌がられてるかな
などと内心思いながら
シゲルも静かに空へと視線を向けるのだった。

「君は何故空を見てるの?」

いとおしそうに、けれど悲しげに空を見つめる彼女の横顔を見た時
何故か自然と彼女にそう質問している自分がいた。

きっとこんな事を聞いても答えてくれるわけがない
それ以前にイキナリ何様だと
彼女に嫌われるかも知れない。

質問した後にそう後悔しながら
彼女の言葉を待っていると
彼女は空を見つめたまま
静かに、そして小さく口を開いた。

「…ちゃんが、帰ってくるんだ」

「君の大切な人が帰ってくるの?」

せっかく彼女が話してくれたとゆうのに
最初の言葉が上手く聞き取れず
帰ってくる、とゆう言葉に
大切な人が帰ってくるのかと問えば
彼女は空を見つめながら嬉しそうな表情を浮かべていて

「空から帰ってくるって事は、飛行ポケモンに乗ってかい?」

今なら話をしてくれるか、と思い
内心恐る恐るそう話し掛けると
彼女は視線を空からシゲルへと移し
初めて合った目線にやや恥ずかしさを感じながらも
そうなんだ!と言ってとても嬉しそうに微笑む彼女に
シゲルも自然と笑みを浮かべていた。


「旅の途中なのに俺の誕生日を祝うために帰ってきてくれるんだ」

「それは良かったじゃないか」

「ああっ!!!」

初めてみた彼女の笑顔に
シゲルは自分の彼女に感じていた気持ちが
好奇心から恋愛感情に変わっていくのを感じ

「ねぇ」

「………?」

「僕も祝いに行ってもいいかな?」

「ぇっ?」

「君の誕生日。」

彼女に対しての気持ちが恋ならば
これはシゲルの初恋とゆう事になる。

「駄目、かな?」

だから寧ろ成功させたい
彼女の事をもっと知りたい!!!
とゆうのがシゲルの気持ちだった。

「駄目もなにも、知らない人は家に呼んじゃいけないって兄ちゃんが言ってた」

「(確かに…そう言えば自己紹介もしてなかった)そうだね、それじゃあ改めて、はじめまして僕はシゲル、将来の夢はまだ決まっていないかな、これから宜しく」

「俺はサトシ、将来の夢はポケモンマスターになること!これから宜しくなシゲルッ」


はじめまして
そして、これから宜しくお願いします。

それが二人の出会い


(ただいまサトシッ…って、え?グリーン?)

(はじめましてお兄さん、グリーンは兄です)

(お兄さんって呼ぶな!!!)


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レッドさんがサトシ兄
グリーンはシゲルの兄
とか大好きっ

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