ポケモンSS | ナノ
そこは俺の場所だった2


体育館裏、呼び出すにはベタな場所に
俺はシゲルを呼び出していた

「サトシから離れてくんないかな」

「それは遠回しに関わるなって事かな?」

「流石、頭が良いと理解が早くて助かる」

告白のためではない
寧ろ手を引け、近付くな、とゆう警告の為だ

「嫌だって言ったら?」

それなのにこの男は話を聞く気が無い、と言わんばかりに
クスクスと笑いながら挑発的な表情で俺を見つめてきた

「お前、本当にムカつく」

「お褒めの言葉ありがとう」

「なら、サトシをお前に近付けなければ良いだけだっ…お前はお前のファンクラブの女どもと仲良くしてろ」

じゃあな!!!と言って見た目とは対照的に荒々しく去っていったサトコの背をシゲルは黙って見つめていた


「君は、サトシとずっといるから、サトシの隣に僕がいる事が気にくわないらしいけど、僕が隣にいる時に話すサトシの話は君の事ばかりなんだよ?」


例え離れていても
サトシはサトコの事を考え
サトコはサトシの事を考えている

それを双子だからと片付けてしまえば
それだけだが

彼女達のお互いにお互いを想う心を見て
奪いたい、壊したいとゆう衝動にかられたが
それはすぐに無理だとわかったから

「少しずつ、地道に行きますか」


(サトシ、サトコ、遊園地に行こう)

(は?誰がい(行く!!!)

(………。)



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