はじめまして

吹雪と照美が二人で話している間
子の三人はと言うと
お互いの自己紹介を始めていた


「…はじめまして、父様、吹雪士郎の子の守です」

「俺は照美の子で晴矢ってゆうんだ、宜しくなっ」

「私も照美の子で名前は風介だ、これから宜しく頼む」

初めての自分以外の『子』との対面に緊張していた守だったが
自己紹介を切っ掛けに話始めてみると
二人は思っていたよりも
優しく話も合う相手だった様で
今では三人で仲良くお互いの事について話し合っていた

「守もサッカー好きなのか?」

「父様が休みの時には良くやるかな、サッカー楽しいよなっ!」

「私はサッカーはシュートを打つときが一番好きだ」

「俺は凄いシュートを受け止めるのが好きだっ!」

「お前、女なのにキーパーが好きなんだなっ」

「別に女がキーパーだって良いだろっ!//」

中庭に転がるサッカーボールに
南雲はそう守に問い掛けると守は今まで話していた中で一番嬉しそうに話し出すと
晴矢と風介も好きなサッカーについて楽しそうに話していた。


「でもさ、お前親にべったりなんだな」

「…そう、か?」

「私達は余り照美に近寄らない」

そんな二人の言葉に
守はキッチンで照美と話す吹雪を見つめながら
何かを考える様に黙りこむと
お菓子に反応してキッチンへと向かった晴矢を先頭に守もキッチンへと向かうのだった。


(親と、あまり一緒にはいちゃいけないのかな…)

(…守?どうかした?今日は照美君が持ってきてくれたお菓子だよ?)

(ぅん)





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