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「「守!!!守は何組だった!!?」」

「…白」

放課後、部活で顔を会わせた瞬間に迫ってきた二人に苦笑しながらも
言わなければこのまま問い詰められるのは目に見えている為

守は小さくそう呟くと
喜ぶと落胆するアツヤの姿が目の前にあり

「今年は士郎が白組でアツヤが赤組だった訳か」

「うん」

「姉ちゃんと敵になるくらいなら俺は体育祭に出ね-!!!」

「馬鹿、体育祭に出なきゃ二学期の体育の単位が赤点になるぞ…俺はアツヤに赤点なんて取って欲しくない(赤点取ったら親父に何言われるか…)」

去年は守が赤組
双子達が白組だったが
今年は双子が別々の組になったと言うことで
必然的にどちらかが自分と一緒の組になり
どちらかが敵になる、ということで

去年の事を思い出して予想はしてたものの
嫌だと駄々をこねるアツヤと嬉しそうに背後から自分を抱きしめてる士郎に
ため息をつく守だった。

「…まぁ、部活対抗戦では仲間なんだし、ずっと敵って訳でもないし…」

「一緒にいられないのも嫌だけど、俺はそいつが!士郎がすんげー嬉しそうな顔で姉ちゃんといるのが一番ムカツク!!!」

「だって嬉しいし」

「士郎…それにアツヤも、今部活中だから、少し静かにしろ」

自分を挟んで言い争う双子に怒鳴りそうになりながらも
咳払いをする鬼道の姿に守は双子の頭を軽く小突くと
いいか?と問う鬼道にあぁ。と答えるのだった。




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