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「とりあえず、皆落ち着きなさーい!」

秋の怒鳴り声に、騒いでいた生徒達は思わず自分の手で口を塞ぐと小さく何度も頷いていて

「よろしいっ」

そう言って微笑む秋に皆は安堵の息を漏らしていた。

「円堂くん大丈夫?少しは落ち着いた?」

「あぁ、皆もごめんな、いつもの事なのに変に驚いた俺も変だった、ごめん…でも、みんなが騒ぐように士郎とそういう関係にはならないよ」

俺たち姉弟だし、ありえない。
そう言っていつもと変わらない笑顔を浮かべる守に皆もそうだよね。と先程まで騒いでいた自分達を恥ずかしいと思っていた。

「午後第二プログラムの綱引きに参加する生徒はグラウンドに集合してください』

「さぁみんな、全力で勝ちに行こうぜ!」

「「「「「おー!!!」」」」」

少しのわだかまりを胸に残しつつ
守はグラウンドへと足を向けた。




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