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『白組!士朗選手速い速いっ!!!後ろからはアツヤ選手が物凄いスピードで追い上げて来ましたが果たして追い越せるのか!!!…それともこのまま士朗選手の独走かぁああ!!!?』


「………」

「え、円堂さん!!?」

ゴールへと必死に走る二人の姿に
守は勝負を見届ける事なく、夏未が呼び止める声にも耳を傾けず二人が目指すゴールへと勢いよく走り出した

(…守?)

自分の視線の先に見えた
守の姿にどうしたのかと疑問を浮かべながらも
後ろから物凄い勢いで追い上げてくるアツヤに
士朗は頭に浮かんだ疑問を消し去ると自分もラストスパートをかけるのだった。


『おぉおおっとぉ!!!なんとここでアツヤ選手が士郎選手と並んだぁああ!!!』

そんな実況に守は視線をグラウンドへと向ければ
そこには真剣に一位の座を争いながらも
楽しそうに走る二人の姿があり

「アイツら」

守はそんな二人の到着をたどり着いたゴールで待つのだった。





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