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「アンカーは吹雪君達が戦うみたいね」

200m走がはじまり
白組が優勢で競技が進む中
テントの中にいた筈の夏未が隣に座ってそう話しかけると
守は夏未が隣に座った事に驚きながらも
そうみたいだな、と呟き

「俺もアイツらがアンカーって知らなかったから見るのが楽しみだ」

「そう、なら貴女はどっちを応援するのかを見るのが私は楽しみだわ」

(…どっちか、か)

フフッと意地悪く微笑む夏未に苦笑しながらも
どちらかを応援、と言う言葉に守はグラウンドに立つ二人を黙って見つめ

「吹雪君達の番みたいね」

そう言う夏未の言葉に
守はその場で立ち上がると手を握りしめながら
二人の姿を見つめていた。




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