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「あ、円堂さんじゃないですかっ」
「…怪我したのか?」
「違いますよっ…今回の体育祭は1位になると賞品が良いので皆必死になる余り怪我をする人も多くて…」
保健室に着くなり名簿を手に保健室を走り回る春菜の姿に
守は春菜の体を見て心配するが
春菜の説明と保健室の状況を見て納得すると
この状況を引き起こす引き金となった夏美に苦笑するのだった
「なのですみませんがアツヤさんの手当ては円堂さんにしてもらって良いでしょうかっ?」
「あぁ、気にするなって、それより音無こそ余り無理するなよ」
「ありがとうございますっ」
アツヤを椅子へと座らせ
傷付いた腕を消毒しながら守はじっとアツヤを見つめ
「…ね、姉ちゃんっ?」
「本当、俺達って兄弟なのに似てないよな」
「それは、男と女だからじゃないかなっ」
「士郎っ」
「寂しいから来ちゃった」
いつの間にか背後に立っていた士郎に驚きながらも
終わったならご飯を食べようと言う士郎に
守を挟む様に三人で並びながらシートとお弁当のある場所へと戻るのだった。
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