星の王子さまはいつも独りぼっち
沢山の星に囲まれていても
友達はひとりもいない
小さな頃
何気なく見た星の王子さまを見て何故か自分の様だと、そう思った
自分の回りにも沢山の人がいた
けどそれはただ目的の為に居たようなもので
友達でなければ仲間でもなかった…
傍にいてもただ『居る』だけの関係
「本当、一緒かも」
「何がだ?」
「まもる…」
だけど
星の王子さまはいつまでも孤独な訳ではない。
最後には僕の様に
大切な人と出会うことが出来る
「星の王子さまってゆう本をまもるは知ってるかい?」
「あぁっ、あの本を母ちゃんに初めて読んでもらったとき、俺ってば、俺が星の王子さまの傍にいる!何て変なことを言っては大泣きしてたって母ちゃんが言ってた」
「ハハッ、まもるらしいねっ」
「でも俺は、星の王子さまよりもヒロトの傍が一番いいや」
「…ありがと、まもる」
僕には勿体ない言葉を言いながら
まるで太陽の様に微笑む彼を見て僕は
まもるに出会えた事を改めて感謝していた
「出会いは最悪だったけど、君に出会えて、本当に良かった」
「俺の方こそ!俺を好きになってくれて出会ってくれてありがとなっ!」
お互いにどちらからでもなく
手を繋ぎながら顔を見合わせると
照れくささで顔を赤くさせながらも
こうして二人で笑いあえる今を幸せだと感じていた
(僕と出会ってくれて、僕を好きになってくれてありがとう)