きっと帰って来てくれるって
信じてた

「待たせたな」

「-っ…いつもお前は遅いんだよ!!!」

そう言えばお前はすまないと言って苦笑いしていて

久しぶりに見た豪炎寺のそんな表情に何だか泣きそうになりながらも
再会を喜ぶ間もなく
豪炎寺がグラウンドに入り
試合は始まる

「早く終わらせるぞ」

そんな俺の気持ちを知ってか
豪炎寺は軽く頭を撫でると自分のポジションへと向かい

俺はそんなアイツの優しさに
豪炎寺が帰ってきたと実感していた

「…おかえり修也」

試合を終えてから言おうと思っていた言葉が
思わず嬉しさとともに口から漏れ

聞こえてはいないとわかっていても
慌てて豪炎寺を見つめると
彼はこちらを見ながら
何やら嬉しそうな、けれど意地の悪い笑みを浮かべていて

(ただいま)

口パクでそう伝えて
視線を相手へと向けた豪炎寺に
聞こえていたのか?!
でも聞こえる訳ないだろ!!?と
内心パニックになりながらも

その事についても
後で問いただしてやる!!!と決心しながら
恥ずかしさで真っ赤になった頬を軽く両手で叩き
円堂も目の前の敵へと視線を向けた

「さぁ皆!!!点を取りに行くぞ!!!」

早く終わらせて
誰よりも先にお前に言いたいんだ

『おかえり』って言葉を










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