「お前はいつも自分から辛い道を進むんだな」

「…そんな事ないさ、俺は、俺達のサッカーを守りたかったんだ」

「だからって突然居なくなって聖帝になるやつはいないだろっ、少しは相談ぐらいしろよ」

お前はいつもそうだ、と言って眉を寄せる守に苦笑しながらすまないと言うと
守は視線をフィールドでサッカーをする天馬達へと向け

「でも良かったよな、ああやってアイツらが自由にサッカーが出来るようになって、俺達のサッカーを守ることが出来て」

「あぁ」

「これもいつも遅いお前が先に行動してくれたおかげだ、ありがとな豪炎寺」

「お礼は円堂でいいぞ?」

「調子に乗るな馬鹿」

そう言ってポカッと軽く胸に拳をぶつければ豪炎寺はありがとうと呟きながら
ぎこちなく微笑んでいた。

(でも本当にお礼は円堂でいいぞ?)

(お前、まだ言うのかよ…。)








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