今思い返せば
彼と一緒にいるのが当たり前で
こうなる事はないと思っていた自分が何処かにいた訳で

彼の気持ちにも
自分の気持ちにも曖昧だった自分に気づくのが遅すぎだと
自分のせいで今まで傷付けてきていた彼に申し訳無かったと思いながら屋上の扉を開ければ
そこには空を眺めている吹雪の後ろ姿があり

「…吹雪っ!!!」

「…ま、もる?」

「今までゴメン!!!…俺、本当はラブレター何か渡したくなかった!…それに俺、お前の気持ちをわかってたのに自分の気持ちに気づくのが遅くてっ…」

「うん、守の気持ち聞かせて?」

「…吹雪の事が好きだっ」

「僕もだよっ」


優しく微笑む吹雪の元へと駆け寄って抱き着くと
吹雪は大好きだよと言って優しく抱きしめかえし
守はそんな吹雪の腕の中で俺もだ、と答えるのだった。


その後
僕は守が好きだからと交際を破棄した吹雪は
正式に守と彼氏彼女の関係になると
お互いにひとつだけ約束をするのだった。


『後悔しないように自分の気持ちには素直になる事』









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