「俺、将来はサッカーの監督になりたいんだ」
「え?」
突然の彼の告白に
俺の口からは驚きの言葉しか出なかった
きっと顔も驚いた顔をしているに違いない
「チームのゴールを守るのも、チームでサッカーをするのももちろん楽しい」
「ならどうして?」
俺は君とずっとサッカーをしていけると思っていたのに
そう考えていたのは俺だけなの?
「今まで皆と築き上げてきたサッカーを、俺のサッカーを未来に残すために、未来に繋げるために、監督になって教えていきたいんだ」
「円堂くん」
「それにサッカーはこんなにも楽しいものなんだって伝えていきたい」
目の前の公園でサッカーをする子供達を見つめながら微笑むまもるにヒロトはそうだね。と小さく答えると
青になった信号をまもるの手を引いて渡り出した
「俺はまもるのやりたい事を応援するよ!」
「ヒロト…」
「君にはやりたいことを全力でやってほしい、それに未来はきっと君を求めてる。」
公園に足を踏み入れた途端
まもるの周りに集まる子供達に
ヒロトはほらね?と笑いながらそうゆうと
突然の事にまもるはどうしたら良いのかと軽くパニックになりながらも
サッカーボールを差し出してきた男の子からボールを受け取ると
公園のゴールへと歩き出して行き
彼は魔法の呪文を唱える
「皆っ!!!サッカーしようぜ!!!」
この言葉に
一体どれぐらいの人が救われ
サッカーを大好きになったのか
そんなことわかる訳がない
だって
「「「「「うんっ!!!!!」」」」」
彼の魔法はこれから始まるのだから。