放課後
何も言い返せぬまま別れた吹雪との事を悩みながらも
自分が起こした事の結果はすぐに形として表れていた。

「守のおかげで私、吹雪君と付き合う事になったの!本当にありがとう!」

教室につくなり
流石は親友ね!と言いながら自分の悩みも知らず、嬉しそうに微笑む彼女に苛立ちを感じ
無言のまま教室を飛び出すと

昨日自分がしてしまった過ちや
本当の気持ちを改めて理解すると
瞳からは止めどなく涙が溢れだしていた


「円堂くんっ?!」

走り際、突然腕を掴まれた事に驚きながらも
離せと抵抗すれば掴んだ相手は掴んだ守の腕を引き寄せ

またも突然の事に驚いていると
今度は自分の手を掴んだ相手の胸の中にいると気付き

「…ヒ、ロト」

「君がそんな風になるなんて一体何があったんだい?」

「っ…俺っ、うわぁあああん」

すがり付くように抱き付くと
溜めていた物が爆発したように涙と共に溢れだし
大丈夫だよと行って優しく抱きしめてくれるヒロトの腕の中で守は泣き叫ぶのだった。


(…あれは、吹雪君)


そんな守を心配して追いかけてきたと思われる吹雪を見つめながら
ヒロトは守を抱きしめる力を強めるのだった。










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