こうなったのは君のせい
2012/02/19 08:26

※吹円


(…あ゙-…くそっ、油断してた…)

朝起きて体調に違和感を感じていたものの
大丈夫だろうと練習へと顔を出せば時がたつにつれ自分の体調が悪くなってるのは明らかで

「鬼道くん、今日はもう円堂くんを連れて帰らせて貰うね」

そう言う吹雪に抗議しようと口を開くものの
酷く感じた頭痛と吐き気に
円堂は口を押さえながら俯き

吹雪はそんな円堂の姿に軽く苦笑いを浮かべると
そのまま円堂をお姫さまだっこしはじめ

「ちょっ!?吹雪?!!」

「病人は大人しく僕の言うことを聞く事、じゃないと落としちゃうよっ?」

突然の吹雪の行動に恥ずかしがり、下ろせと暴れる円堂に
吹雪はそう耳元で囁けば、円堂は騒ぐのを止め
今では大人しく吹雪の服を掴みながら早く行けと小さく呟いていた。

「だから無理しなきゃ良かったのに」

「…うるさぃ」

グラウンドや行き交う生徒から感じる視線に
次に雷門に来たときはめんどくさい事になるな…と
別の意味で頭を痛めながらも
何処か嬉しそうな吹雪に苦笑しながら、円堂は静かに瞳を閉じるのだった。


(…円堂監督の写真…いっぱい撮れた…)

(おー流石、茜!)

(……二人とも)


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