不良とシスコン、時々天使 | ナノ


いやー、悪いねうちの弟が。お世話になってるみたいで。え?大丈夫大丈夫、出勤前だったし、ここ仕事場からそんな遠くないし。こいつ滅多に学校行かない奴だからさ、最初驚いたよー。ま、学校行ってくれんならこんくらいの我が儘くらい聞くよ。あ、じゃあ俺そろそろ行くね、いろいろありがとう。お前も迷惑あんまかけるなよ、じゃあ行ってきまーす。


「………嵐みたいなお兄さんだな」
「知ってる」

いいから飯食いたい、と言う赤髪の頭を一回ひっぱたきたい。
こいつもマイペースか。

「つーちゃん、ごはんー」
「あ、今行く!」

桜の声に時間がそろそろやばいことに気付いた。
朝晩御飯は基本皆で、がうちの方針だ。それにはもちろん不良にも従って頂く。

「司、準備したから大丈夫だよ」
「ありがと、父さん」
「あっちゃんあっちゃん!おはよう!」
「…はよ」
「あっちゃん、おはよう」
「………おはようございます」

2日でここまで溶け込むって凄いよな…正解には若干うちの家族が圧してるけど。

「はい、いただきます」
「「いただきます」」
「…………ます」

02.家族と一緒


(…なんか凄ぇな、この家)
(俺もそう思う)
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