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▼とても短いです。



「せんせい」
「あー?」
「俺、どうしてここにいるかな」

風が通る。
風鈴が鳴る。

窓辺に身体を半分乗り出して、あともう少し体重をかければ、落下する。
下には木々と、少し先には広い場所。
軽快な声が、葉に揺られる。

「せんせい」
「何だよ」
「俺、しにたい」

ぽつん。
快晴に合わない雨の音。

「せんせい」
「ん」
「俺、どこまでがんばればいいの」

視界が部屋に引き戻される。
先生が、見える。


「もう、頑張らなくて良い」


先生の声が聞こえる。
もう、いいんだって。

じゃあ、いいよね。



「せんせい、好きだよ」
「ああ、…俺も」


好きだよ、先生。



**********
雰囲気なお話です。
学校の先生と学生でも、物書きの先生と青年でも、どちらでも。
多分、今まで好きとかそういう単語を口にしたことない人たちです。
悲しいんじゃなくて寂しい感じ。
 
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