「は、んん…っ、ぅ」
ただ後ろを解されるだけだったはずだ。前立腺だとか、深いところは指で触られることはなかった。
それなのに、声は勝手に出るし、身体がおかしい。
……こっちも、薬が効いてるって、ことか。
「圭登、もういい、」
「ん、ぁ…っ」
ずるりと指が抜かれて、仰向けに転がされる。
口の周りはべたついていて、舌で唇を舐め取ると塩辛かった。
腰を掴まれ、ぐっ、と、何も言われずそのまま中に入り込む。
「ん、…っ!」
「んんッ…ぁ、あ…、」
唇を噛んでその衝撃に耐えようとすれば、すぐに、熱いものが飛び散る、あれが広がって。
「……ッ、くそ、何なんだ、これ、」
俺を見下ろす祐貴の顔は物凄く悔しそうだった。
多分、入れただけでイくとか、こいつにとって有り得ないことだったんだろう。
そのことを揶揄ってやろうと思ったものの、祐貴のそれの硬さは変わらず、そのまま何度か律動を繰り返されてしまうと、そんなのも考えていられない。
「ぁ、んぁ…っ、ぅ、あ、」
「あと何回、しろってんだ…!」
「ひ、ぁ、ゆう、あ…ッや、ぁ!」
「くそ、」引いたと思えば奥を突かれ、遠慮のない動き。
いいところを擦られてる訳じゃないのに、ただ同じ動きをされてるだけなのに。
ちかちかと、視界が点滅した。
「や、ゆうき、ぁ、いく、うそ、だ、ぅあ、いく…いくッ、ぁ、あ、あああっ!」
頭から足の爪先まで電気のようなものが走る。
びゅくりと、腹に、自分の精液がかかった。
「ん、あ、ゆう、ばか、うごく、な、ぁ…ッ」
「っく、ぁ、わり、無理だ、」
「や、ぅ、ざけ、んな…っあ!」
「…んっ、圭、登、わり、また、いきそ、」
「は、ぁ!?ま、ぁ、やめ、うあ、んあっ」
祐貴に突かれる度に残った白濁が押し出され、どろどろ落ちる。
イった後の快感が抜け切らない。
それどころか更に追い詰められる程深く侵される。
本当に、何なんだ、あの薬。
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