R18
ぐずぐずと中で燻ぶる。
何も、治まらない。
長い時間、無理に与え続けられている。
「あ、ぅあ、あ、あー…っ、ぁ!」
「す、げ…っ」
「ひ、あ、あっ、や、ッ」
引っ切りなしに喉から勝手に声が出て。
がくがくと、射精にも似た、それ以上のものが、神経を犯す。
気持ち悪い、気持ち良い。
両極端の気持ちが、纏う。
縛っているものを全て取っ払って解放されたい、このまま溺れてしまいたい。
離したい、このまま溶けたい。
色んなことが浮かんで、全部、正反対だった。
目の前の獣が時々何か口にするけれど、俺には何もわからない。
ただ、獣の眼の中に見える獣に喰われたくなくて目線を投げつけるが、恐らくこの威嚇も覚束無いものなのだろう。
その頃には打ち付ける速度が上がり、昇華されない燻ぶりが、限界に近くなっていた。
「んぁッ、あ…!あ、あ、!」
「ッく、ぁ、だすぞ、」
「や、あッぅ、あ、ああ、ひぁあっ!」
「っ、ん…!」
中に更に熱いものが広がって、それからすぐに、せき止めていたネクタイが取り払われた。
「あッ、う、ぁ、あ、んあ…っ!」
「どろどろ、」
漸く出せたそれは、勢いの無いまま、はしたなく先端から零れ落ちる。
荒い息を吐いて、やっと身体の痺れが治まりはじめた。
内と外、腹部は白濁に塗れ、震える身体は少しずつ戻っていく。
「最高、だったろ」
口端に垂れた唾液を舐めとって、そう呟く。
最高?
どこがだ、何がだ、どれを取ってそう言える。
油断して緩んだ手首の拘束を、引っ張り引っくり返し、癪ではあるが繋がった状態で、両手で首を絞め。
「ド下手糞」
Hyacinth唇に、噛みついた。
end.
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