「…会長」
行為が全部終わって、身体がまだ汚れたまま、男はまた泣きそうになり、俺の顔に唇を落とす。
そういえば、慰め云々、から話が始まったんだった。
「なあ」
「………」
「また、呼んでもいいか」
「え?」
男の身体に擦り寄り、首筋にひたりと頬を当てる。
まるで、甘えるように。
「…お前のものに、俺はなれないけど」
「……わかって、ます」
「だけど、」
最後まで言い切る前に、唇を重ねた。
眉を少し下げて、弱ってる風な演出。
一度落ちているこの男は、簡単に頷くだろう。
「会長」
「……ああ、こんな時間か」
「かいちょう、」
「早くしないと、風紀の連中、怒るだろ?」
すっと身を引いて、男のシャツのボタンを締めてやる。
慌てて自分で身支度をして、俺の惨状に目線を彷徨わせていた。恐らく、何か拭けるものでも探してる。
「いい」
「でも」
「慣れてるから」
「会長」
「…他の奴らが戻ってきたり、風紀の奴、探しにくるぞ、きっと」
ちょっとだけ、影を落とす。
可哀想な会長として。そこまで踏み込まれたくない、そんな風に。
実際、身体まで許してるんだからそんな矛盾した理由、無理がある。でも信じ込んでる人間には、そんな嘘も通用するらしい。
申し訳なさそうに、彼の服の裾で俺の顔だけちょっと拭いて、見つけたらしいティッシュをちょこんとテーブルに置いて、生徒会室を出て行った。
「っ、ふは、可愛いやつ」
どれだけ良い奴なんだろう。悪い奴に引っ掛かって、可哀想に。
「おいおい、うちのやつ純粋なんだから勘弁してくれよ」
「無理だな、あいつの、癖になりそう」
閉ざされた扉が再び開いて、次の男は悪どい笑みで俺に近寄り、あいつとキスした同じ唇に、キスをした。
それと同時に、精液が溢れる後ろに、容赦無く、指が突き立てられた。
「あッ、ん、」
「すげぇ量」
ぐちゃぐちゃと掻き回しながら掻き出されていく。
「あいつに処理して貰ったら良かっただろ」
「そろそろ、お前くる時間、だったし、…ん、鉢合わせたら可哀想だろ」
慕ってる風紀委員長が、まさか、好きな相手を抱いてるなんて。
「はは、そりゃそうだ」
「だから、お前がキレイにしてくんね?」
「……責任もって?」
「そう、」
相手の頬に手を這わせて、唇に、それから舌を撫でる。
「ここで、全部出してみろよ」
脚を広げると、こぽりと音がした。
愛だの何だのどうだっていい、気持ち良ければ、何だって。
屈んだ男の髪を掬いながら、俺はまた声を上げた。
end.
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物凄く遅くなりました申し訳ありません!
しかもリクエストにあんまり添えてない上に、勝手に違う設定増やしたり、謝罪しか…。
これで良ろしければ貰ってやってください。
リクエスト、ありがとうございました。
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