誰も戻らないのをいいことに、生徒会室の扉を閉ざした。
たどたどしく、シャツのボタンが外されていく。
…多分、経験少ないな、こいつ。好きな相手ってのもあるだろうが、童貞相手にヤったときとそんなに差がない気がする。
「…かいちょ、キス、…したい」
……、でも今のは可愛かったな。
付き合ってる奴じゃないとキスしないとかそんなことを言える人間じゃないから、了承の意味を込めて軽く唇をくっつけると、それだけで嬉しそうに顔が綻んだ。
薄い唇は好きだ。女とは違う。
もう一度齧り付くように唇を重ねて、男の舌を探り当てて、ぐちゃぐちゃと絡ませて、じゅっと強く吸い付いた。
唇を離すときには男は何だか泣きそうだった。
「え、あ、」
「……顔、真っ赤だな」
こんな初心な反応をされたのは久々で、口角が上がってしまう。
ソファーに押し倒されて困惑している男のズボンを勢いよく脱がせて、もうすでに元気になっているそれに、俺は揚々と唇を添えた。
図体と比例して、それも大きかった。
根元から先端に向かって、舌をゆっくりゆっくり、這わせる。それだけで脈打ち、抑えた声が聞こえる。
カリの部分を吸い、舌を尖らせて窪みを探る。
やめて欲しい、なんて声が聞こえたけど、今更やめるつもり、ある訳ないだろ。
ぱくりと口に含んで、手で竿を扱き、上から下へ、下から上へ強めに吸いながら、舌も一緒に撫でつけて。
「ッ、かい、ちょ…っ、ん!」
「…っ、ん、く、」
呼ぶ声と同じくらいに、一度大きく身体がしなった。
早いのはこの際仕方ない。繋がってすぐ出されてしまうよりはいいだろう。
咥内に広がるのは苦味と酸味が変に入り混じった液体。
慌てる男はそれを吐き出せと言う。
従順に従う振りをして、それを己の手の平に出し。
そのまま自らの後孔へと手を伸ばした。
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