side 祐貴
響く声も、気に出来なくなった。
崩れ落ちそうになる身体はさっきより密着している。
「やっ、あ、…っ」
「いや、じゃねぇ、だろ、」
「ッ、やめ、ぁ、あ!」
打ち付けるスピードも上がって、中はさっきより締め付けられて、お互いに限界が近くなる。
「ひ、ぁ、あ、いく…っ」
「…ッ、」
「ゆ、う…、っ」
「圭登、」
名前を耳の傍で呼んで、震える唇に、噛みついて、すぐに離す。
「あ、ぁ、や…、んんッ!」
「っ、く、」
抱き着く力が強まり、すぐに腹に白いのが飛んだ。
それから自分のも圭登の中から抜き出して、同じような場所に、飛び散る。
「っは、ぁ…なか、」
「流石に、出せねぇだろ、」
「…だしたら、なぐってる、」
一応、後処理とかのためにここに来た訳で、中に出してさっきの二の舞になるのはごめんだ。
永遠にループしそうだし。
「シャワー浴びるか」
「…いや、まだ、いい」
「は?」
「……察しろ、馬鹿、しね」
完全に腰の抜けた圭登は、座り込んで、壁に寄りかかっている。
立てないのか、と思ったが、…ああ、そうか。
「シャワーでも感じるか」
「しね、今すぐに」
その水圧でも、今日通算で何度したかわからない、その上今さっきイった身体には酷なようだ。
座り込んでいるのは、多分それが少しでも落ち着くように。
「キスも駄目?」
「…………しるか」
ぶすくれた頬に噛みつくと、圭登はやっぱり力のない拳を俺の腹に叩きつけた。
end.
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単純でお風呂えっちでした。
当初より長い上に、なんか…あれ……?
圭登喘いでるし祐貴が言葉責めを覚えるし、いろいろ違う方向に…。
とり、あえず、れいさんなら受け取って下さると信じて献上、します。
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