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side 祐貴



乱れたベッドの上で荒い息を吐き続ける圭登が、気持ち悪い、と呟いた。
暴れるのを無理矢理押さえつけて風呂に連行すれば、余計にぐったりしていたが、まあ気にしない方向で。

少しひんやりとした壁に圭登を寄りかからせて、そのまま向かい合って、唇を重ねた。

深くなっていくキスに、普段は挑戦的に仕掛けてくるのに、胸元をばんばんと結構強い力で押すもんだから、さすがに離れない訳にはいかない。

「…何」
「……気持ち悪ぃんだよ、くそ」

そう言って少し腰を捩じらせた圭登は俺を睨み付けて。
視線を下すと、…中に出した白い液体が、太腿を伝っていた。

くっそエロい。
何だこれ。
やばい、今ので勃ちかけた。

「あー、…圭登」
「………なんだよ」
「なるべく、頑張るわ」


襲わないように。


…いや、まあ、無理だとは、思うけど、一応。



「っ…、は、」

さっきまで散々弄った後ろは指を容易く飲み込み、そっと中で指を折り曲げる。
その瞬間に圭登は眉を寄せて、唇を噛んだ。

いつも善がる場所にに極力当たらないように、ゆっくりゆっくり。
どろどろと、脚を伝って、床に落ちる。

「っひ、ぁ、」
「…わり、」

掠ったんだろうか。
小さく上げた声は、風呂場にいる所為か、反響して少し大きくなる。

耳に入った声に圭登自身も驚いたようで、中がぎゅっと締まる。
そうすると中の指にまた反応して、びくりと圭登が震え、噛んでいた唇からも何度か息が漏れて、力が入らなくなって。

腰を支えながら抱きつかせたのはいいが、密着度が増したお陰でやばいっていうか。

だって考えてもみろよ、耳元で、必死に声抑えてるんだぞ。
しかもヤった後だから感じやすくて、色気増してるし。

無理だろ。
なあ無理だろこれ。



「…圭登」
「お、前、まさか、」
「中出しはしねぇから」


額に口付けたら、力のないボディーブローを喰らった。

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