ごっちゃ煮 | ナノ



伝令【みんなでぎゅっとしよう】


「つーちゃん、ぎゅってするんだって!」

超絶可愛い笑顔を向ける桜に、頭がくらっとした。
マジ天使すぎる。

「桜、こっちおいで」
「うん!」

にやけた顔をちょっと抑えながらしゃがんで両手を広げれば、そこに桜が飛び込んできた。

「ぎゅー」
「ぎゅー!」

むぎゅむぎゅと、勿論力加減をしながら抱き締める。
うあああ幸せ、人生って素晴らしい。

「あっちゃんも!」
「俺もか?」

……まあ、ぎゅってするくらいなら、うん、いいんじゃないですか、変なことしたらただじゃ済まさないけど。

名残惜しいけど桜を腕の中から離す。

そうすると自由になった桜の身体を蒼志が抱き上げて、されるがまま桜も蒼志に抱き付いた。

「えへへ、ぎゅー」
「はいはい」

くそう…!
嬉しそうな桜を俺が引き剥がせないことを知っての抱っこか……!

「司、顔やべぇぞ」

うっせ、お前だって若干嬉しそうじゃないか。
………嬉しいなら、別にいいけどさ。

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