▽書記と会長と小悪魔ちゃん
「失礼しまー、」
「しー」
「え、あ、…え…?」
「ごめんなぁ、柊今ぐっすり夢の中やねん」
「(畠中先輩が膝枕してる…!)」
「なんか用事あった?」
「特にはないですけどぉ…」
「ならこのままにしてやってくれへん?」
「はあ…」
「最近仕事詰めとったみたいで」
「(頭撫でてる……)」
「いつもあんなんでも、溜め込むから難儀やね」
「…あ、あの、他の先輩達は…」
「橋本は柊の代わりに会議出て貰て、椿はまだ来てへんよ」
「そうなんですかぁ…」
「他の子達はまだ?」
「まだみたいだったんで、僕だけですよぉ」
「じゃあみんなが来るまでお茶でも飲んどき」
「はぁい(畠中先輩が静かとか珍しい…!)」
「……ん、」
「柊?」
「(柊先輩の色気が酷いどうしよう僕)」
「……なんじ」
「あー、気にせぇへんでええよ」
「かいぎ」
「良いから」
「でも」
「お前は寝てていいよ」
「(畠中先輩の標準語だと…!?)」
「……ん」
「おやすみ」
「ん……」
「(え、ちょっと待ってなに、このふたり出来てるの、なにこの甘い空気ちょっと僕これ完全に場違いじゃ、え、えええええ)」
「どないしたん?」
「え、や、あの、おふたりって、もしかして、付き合って、」
「はは、そんなことあるわけないやん」
「……(もうやだこの生徒会)」
「あー脚痺れてきた」
「……(もうやだこの生徒会!!)」
2013.01.14〜2013.04.14
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