弄んでショーウィンドー | ナノ


▽弄んでショーウィンドー08
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(otherに過去作品があります)
▽会長と会計(とふたりの会話を扉の外で聞いていた爽やかくん)



「あのさー、橋本」
「うん、どうしたの」
「あのさー」
「うん」
「……何だったかな、言うこと忘れた」
「あはは、じゃあ思い出したら言って」
「あー、……あ、そうだ、思い出した」
「うん」
「パンツがさぁ」
「パンツ?」
「なくなって」
「え、また?」
「そうなんだよ、この間買ったばっかだったのに」
「ああ、あの猫の肉球のやつ?」
「それそれ、気に入ってたんだけどなー」
「そう言えば同じ会社が同じ感じでパーカー出してたよ」
「あ、うん、通販で頼んだ」
「何色?」
「黒」
「届いたら見せてよ」
「んー」
「通販って言えばさ、この間クッキー頼んだんだけど」
「どこの?」
「いつも紅茶買ってるところの」
「あー、あそこそう言うのも出し始めたのかー」
「多分明後日着くかな」
「じゃあみんなで食べよう」
「みんな明日何時に来るかなぁ」
「椿が何時に来るかだなぁ」
「そうそう、おまけで蜂蜜付くって」
「アカシア?」
「それがコーヒーの花なんだって」
「コーヒー?」
「コーヒー」
「コーヒーに入れればいいってことか?」
「コーヒーに合うみたいだよ」
「紅茶の会社なのに?」
「紅茶の会社なのに」
「変だなぁ」
「変だよねぇ」
「そう言えばパンツさー、あと三枚くらいしかないんだよなぁ」
「随分盗られちゃったねー」
「今度の休みに街行くかー」
「あ、じゃあついでに俺も行こうかな」
「みんなも誘ってみるか」
「そうしよっかー」



「あれー?どうしたの丸石、部屋入んないの?」
「未来……俺……」
「え、え、どうしたの?どうしちゃったの??」
「この部屋に入れない……」
「は?」
「突っ込みが……足りない……」
「あ……うん、……何となくわかった……」
「椿先輩と畠中先輩が恋しい……」
「来るまで待とうね、うん、僕も入る勇気ないや……」



2015/12/10〜
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