単純同性交遊 | ナノ


R18
side 祐貴



あの納得できない騒動から少し、夏休みに入ると、一般生徒の大半が帰っていった。
ただうちの委員会や、例のいけ好かない生徒会役員は未だに寮に残っている。

というのも夏休み明けの9月には体育祭があるためだ。
11月には文化祭もあるから、それらの調整やらで盆位にしか家に帰らなくなる。

普段程では無いが忙しい毎日に、圭登も疲れていたんだろう。
わかってる。

わかってるが。


「だからってこれは酷いだろ」

溜まってきたし互いに互いを食ってやるって状態になって、風呂入って久々にヤるか、圭登先入れよ、ああ上がったかじゃあ俺入ってくる、で上がってみたらベッドで寝てやがった。

これはあんまりだ。


「つーか、据え膳、てことで良いんだよな」


文句は聞かねぇからな。



「ん…ッあ!?」

「よう、起きたか」
「起きた、か、じゃ、な…っぁ、に、して…っ!」

下のスウェットを気付かれないようにそーっと脱がせて脚を広げてその間に座り、起きないように上をたくし上げて、赤い突起を舐め上げれば、びくりと跳ね上がって眼を開き、漸く起きたらしい圭登。

遅かったな、もう逆転は出来ない。

「ココ、あんま弄ったことねぇよな?」
「当たり、前…!」
「感じる?」
「馬鹿言っ…ん、」

罵倒したがるのは仕方ないが、こっちとしてもやめる気はさらさら無い。
起き上がってこようとするのを無理矢理口付けて押し戻し、寝起きでいつもより頭の回っていない圭登の咥内を掻き乱す。
いつもは互いに目を合わせたまま食い合うように舌を絡ませるのに、今日の圭登は目を瞑って息をするのがやっとの様で、俺の方が優勢だった。


そうなると、こう、…わかるだろ、男なんだ、可愛がりたくなるに決まってる。



熟れた突起を舐め、吸い、噛めば、圭登はくぐもった声を出す。
流石に回数を重ねると学習するっていうか妙な知恵をつけ、声を上げない様口を両手で抑えて我慢していた。

これは俺への挑戦かと思えてくる。
絶対声上げさせてやるけどな。


指先で後ろ付近を撫でると、先走りで入り口は十分に濡れていた。
中指を押し付ければすんなりそれが入って、圭登の耳元に唇を近付けて囁く。

「指、入ってんのわかるか?」
「ッん、う、るさ…!」

中がキュッと締まった。
耳が弱いだけある。指を動かさず制止を無視して耳を虐め続けたら、その度収縮を繰り返していた。

ただそのまま遊び続けても良いんだが、俺もそんなに余裕があるわけじゃない。

でも今日はねちっこく虐めてやると決めた、さっき決めた。

だから後ろを解しながらも、前立腺には当たらないように指を動かせば、そのもどかしさに、唇を噛みながら圭登は俺を見てくる。

……やっべ、すげぇ滅茶苦茶にしたくなってきた。

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