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「あれが噂の店長…」
私は唖然としていた。
「あれでびっくりするのはまだ早い。お客様はIT企業社長、政治家、半グレを仕切ってる裏の裏のジョーカーまで」
クルンカールしたとしたボブを遊ばせて私に近づいて来た。
「西野さん、上田ほのかには気をつけてくださいよ、女の敵って女の敵ってね。」
「仲良くしようよね西野ゆまちゃん」
目の前でみると本当に美人だしいい匂いだった。
「西川くん失礼なこと言わないの、勘違いされちゃうじゃない目の前にある宝箱漁らないやつなんているぅ?」
事務室のドアが開いた。
「西川はディーラースーツを。上田、西野は先日バニーコスチュームを」
更衣室ではほのかちゃんは自分のコスチュームを慣れた様子で身にまとい、私の分の手伝いをしてくれた。
事務室に帰り、私が
「店長、私たちどうですか…」
「商品にしては外装はよくできている。中身はのちのち、学んでくれ」
手短に済ませ、事務室から出て行った。
ほのかちゃんが小声で「合格」ってことだよ。私は心がいっぱいいっぱいだった


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bkm
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