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「あけみさんだって男の部屋来たらこうなるってわかってたでしょ」
ベッドの上でブラウスを脱がされる。ああ、今日の下着は青色だったんだ。佐原はキスもほぼほぼに、首まわりを舐めてキスマークをつけてくる。明日は休みだからいいのだけど。シャツを脱いで、タンクトップになった佐原をじっと見ると中学生の頃の面影が残っている。
「佐原くんも裸になってよ」
そう言われた佐原はタンクトップを脱いで、カチャカチャとズボンのベルトを外した。
「ねえ、あけみさんいいんすよね」
「今更聞くの。クズだねぇ」
もう一回長いキスをして、痛みと快楽をまぜこぜにした感覚が体を駆け巡った。
***
「ねぇ、あけみさん、クレンジングシート要るっすか」
「なんで佐原くんが持ってるの」
「一週間前に元カノが出てったからすね」
なんとなく出て行った元カノの気持ちがわかるような気がした。佐原の背中には睨んでいるブルドッグのタトゥーがいつの間にか彫られていた。



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