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「ねぇ、佐原くんこのタトゥーいつ彫ったの」
私は佐原のお世辞にもかっこいいとはいえないタトゥーを撫でながら言った。
「18の時先輩が彫ってたのをみてたら、なんとなく」
佐原は誤魔化すように笑った。
「痛かった」
「別に」
佐原はどんどん興味なさそうな返事をしてくる。
***
服を着て、佐原の家を後にした。佐原の家ではずっとハリウッド映画が無限に再生されていたけれども。
もう、佐原にはあわない。そんな気がした。




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