6




「できたよー」
「サンキュな」
野菜炒めとスーパーで買った卯の花の和え物とわかめの味噌汁、白ごはんがちゃぶ台に並ぶ。
「いただきます」
遠藤さんは野菜炒めの上に醤油をかけた。
「味薄かった?」
「無意識にすまん」
適当にチャンネルを合わせて付けたバラエティ。味噌汁をすすりながらテレビを見、食事は静かに進む。
「お前ってさ、ひよこみたいにずっと俺についてくるよな」
「だって好きなんだもん」
「こんなヤクザな中年男を選ぶなんて趣味悪すぎるぜ、あおい」
「でも、私は遠藤さんと結婚したーい」
「はいはい、もっといい男と出会うまでは一緒に待っててやるよ」
遠藤さんはヒキョウだ。蛇だって女だって生殺しにするのが遠藤さんの趣味だ。




*prev next#
back
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -