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ちゃぶ台いっぱいに缶ビールがならんである。灰皿はシケモクがエアーズロック並みに積んでありめまいがした。
「ねえ、買ってきた野菜、一旦冷蔵庫のなかにいれてもいい」
「いい…けどよ」
遠藤さんは言葉を濁す、その5秒後には何か大変なことがあるのを私は知っている。冷蔵庫を開けるといつも通り、焼酎、日本酒、そしてミネラルウオーターなどなどがなみなみに入っていていつでも飲み会ができる状態になっている。ビールも所狭しと置いてあるが、その間に異物を発見した。液状化したきゅうりとふわふわのカビが生えた茹でブロッコリー。
「遠藤さん、私が一昨々日、来た時はこんな感じじゃなかったでしょう」
「急に暑くなったろ…だからじゃねーかな」
「遠藤さん、一人暮らししてるんだから、自分で料理できるぜ…袋麺のアレンジは得意だぞ」




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