11




「そろそろ」
「え」
「そろそろ、こんな時間だから帰った方がいいぞあおい」
遠藤さんが枕元に置いている時計を見せてくる。
「そう…ワイシャツ洗濯しおわったかな。遠藤さん、こんな時間だから部屋干しで…かけとくよ」
と私は洗濯機から、濡れたシャツをだしてハンガーに通してかけていく。
「あとは俺するから、ほら。帰るぞ、ガキ」
手を握られ、私は急いでカバンをまとめる。ガチャガチャとドアを開けてる遠藤さんのうなじにキスをした。
「はぁー、ガキぃそんなことどこで覚えてきたんだよ」
「あおいももう大人だからね」
「マセガキが、送って行ってやる」
「優しいー」
「夜道はあぶねーから」
どんな理由でも私には遠藤さんと一緒の時間が増えるのがどれだけ嬉しいか。2歩先を行く遠藤さんはずっと見て見ぬ振りをするのだ。
終了




*prev next#
back
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -