こんばんは名前変換( 35/56 )




コインパーキングについた。
「車開けるから、寒いだろ、中入ってろ」
「はあーい」
私はグロスを塗り直し、さっきもらったネックレスを付けようとした。しかし、留め金具とアジャスターが上手につけられない。車のドアが開いて平山さんが入ってきた。
「何してんの、ゆき」
「ネックレスが上手につけられなくて…はやく平山さんに見せたくてね」
「お前かわいいかよー。俺がやってやるから後ろ向け」
「うん」
私は髪の毛をあげて、後ろを向いた。平山さんの気配が首に感じるのがこそばゆい。
「できた」
「ありがとう、似合って…んっ」
「…隙だらけ」
3秒して私の唇が奪われたことに気づいた。
「うわぁなんかベトベトする」
「あっ、ごめん、グロスを塗り直しちゃったから、えへへ。平山さんが悪いんだよ!」
平山さんは眉間にシワを寄せてダッシュボードのティッシュで唇を拭いている。そして、私の顎を掴んでグロスを拭き取る。私の頬は男の人にしては華奢な平山さんの手で優しく包み込まれた。そして、平山さんの唇は柔らかくてちょっとカサカサしててマシュマロみたいだった。平山さんのスーツの裾を握り、ぎゅっと目を瞑ると、私の唇は平山さんの舌によっていとも簡単にこじ開けられた。平山さんの舌にリードされ、私の舌も平山さんの中に侵入した。その時平山さんが関係を持ってきた女の人たちのことをチラと考えた。平山さんは私の1番気持ちいいところをチロリとかするように口の中を舐めまわした。首を手で固定され、私の口は平山さんの唇によって覆いかぶされていた。
「んっ、んっ!!」
私はスーツをもっとギュっと引っ張った。
「んっんん…ハァッハァッ…」
私の眼から一筋の涙がポロリと流れた。
「ねぇっおしまいだよぅ…」
「頑張ったもんなゆき」
と頭を撫でられて、髪の毛とまぶたにキスされた。
「幸雄のバカ」
私はそっぽむくと、幸雄は後ろから私をハグして、プレゼントのネックレスをピンと弾いた。



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