こんばんは名前変換( 26/56 )




「もしもし、ゆき。引っ越してきた時に持ってきた土鍋が出てきたから、ゆき、鍋食べれる」
「うん食べれるよ。っていうか、平山さん、鍋作れないでしょ。大学終わったら一緒に材料買いに行こ」
「なんで知ってるんだよ。りょーかい」
大学用のカバンを肩にかけて大学に向かう。
***
「ゆきーっ○○大学の男子と合コン取り付けたよ。○○大って言ったら将来有望だし、行こうよ」
「えっと…私はパスで」
「どうして。恋活するんじゃないの」
あーあの約束、まだ有効なのね…。
「私、課題とか手付かずで合コンとか行けないの!ごめんね」
口から出てきた嘘を並べた。
「んじゃしょうがないよね」
「勉強頑張って、ゆき」
少し心が痛んだ。
***
商店街の入り口で平山さんは待っていた。タートルネックにチェスターコート。だけど、オールバックにサングラスはいつも通りだった。
「ひーらやまさーん。大学の授業が遅れて、連絡できなくてごめんね。」
「どーせ補習してたんだろ」
ニッと笑う。
「ご名答です…。平山さんはどんな鍋食べたい」
「魚かな。ゆきの頭もよくなるし」
「えー、別にいいけど」
と、ネギ、白菜を袋に入れてもらう。
「この時期はタラとエビとか美味しいからね」
「それは、任す。任命します鍋隊長」
「平山さんもちゃんと選んでよー」
***
次の日
「ねぇ、ゆき昨日銀髪のイケメンといっしょに商店街にいたでしょ」
「えっ」
「そりゃ、合コンに行けないわけよ」
「それは…あいつはいとこ!そういう関係じゃないから」
「じゃ、紹介してもらおっかなー」
「それは…ダメ…です」
***
「件名:どーしよー
平山さんと一緒にいるとこ見られて、とっさにいとこって言っちゃった(´;ω;`)」
「件名:
がんばれ。鍋うまかった」
平山さーんちゃんと返事してよ。



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