こんばんは名前変換( 6/56 )




ゴールデンウィーク明け、サークルの同級生と後輩が付き合いだしたらしい。こんなことで季節の変わり目を知るのは不毛だ。
同級生。あいつは去年の5月は二つ上の先輩と付き合っていなかったか。後輩はあまり喋らないけど色白で目がぱっちりとしたかわいい女の子だ。悪いやつに引っかかった子羊のようだ。別にいいけれど。ウォークマンでそっと耳を塞いだ。
***
数合わせの合コンに呼ばれた。とりあえず自称男受け抜群の水色のワンピース、揺れるピアス、そしてナチュラルメイク。これならちょっといいご飯が食べられるはず。
本命同士が結ばれたところで、空気を読んで数合わせ同士、帰り道が同じ適当な男と帰路につく。今夜限りの関係だろうと、腕を組んだり恋愛ごっこの手間の手間のスキンシップをした。1年彼氏のいない私には懐かしい感触だった。
酒で回りの遅くなった頭を回転して、正面の人たちを見た。横断歩道の向こうには金持ちそうなおじさんたちと私より2つくらい年上のくらいの体のラインにぴったり張り付いたドレスがとてもに似合う女の人たちがいた。タクシーを待っている途中なだろう。その中に見覚えのある白い髪をもつ若い青年がいた。平山さんと目があった。私は突然合コンで知り合ったばかりの男に
「終電あるから」
と言って走って逃げた。
***
他の男といる私を平山さんに見られるのはすっぴんを見られるより、もっと恥ずかしかった。今も思い出すたび鼓動が止まらない。
久しぶりの満喫の寝心地の悪さは今の私にぴったりだった。



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