千年の出会い小説 | ナノ


広場の奥では大勢の生徒達が輪を作っていて、その中には2人の男性が睨みあっていた。

「チッ。いつも邪魔ばっかしやがって。」
「お前が悪いだろ!?この弱い者虐め!!」
「弱い奴が悪い。まあいい。今度こそお前をギザギザにしてやる。」

眼鏡を掛けた男、ゼウデスが手を地面に向けて手を伸ばすと、土がモコモコと動き、やがて大きな球になった。
ロランスもまた手で大きな火の球を作り出し、2つの大きな球がぶつかり、やがては粉々に砕かれた。

「へへーんだ。弱っちぃなぁ。」
「そう言うお前は頭が悪ぃな。」
「はあ!?って!!」

いつの間に後ろにいたゼウデスに気付き、ロランスは地面を蹴って後退った。
もしそこに立っていたら、ゼウデスの蹴りが顔に当たったのだろう。

「無駄に足は速いな。」
「お前如きに蹴られてたまるか!」

ロランスが火を集めると、大きなドラゴンのようになり、ゼウデスを襲い掛かった。

「うわっ!?」
「どうだ、俺の実力?このまま降参してもいいんだぜ?」
「チッ。」

何度かわしても、ドラゴンはゼウデスを襲ってくる。襲ってくる間、周りを燃やさないのが凄い位だ。

「お前なんかに負けない!負けるものか!」

ゼウデスは土の槍を放ち、メラメラと燃えているドラゴンを貫いた。

「これで。また振出しに戻ったな。」
「フン。今のはウォーミングアップだ。今度こそ倒す!」
「倒されるのはお前だ!!」

ロランスは火の竜巻を、ゼウデスは土の竜巻を放ち、2人の竜巻がぶつかり合おうとした時だった。


 
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