マジバケ小説 | ナノ


光のプレーンで5人を攫ったエニグマ、ザフロピークが、ようやくその5人によって倒された。
5人がいる場所は光のプレーンとは違って、多くの植物が光を遮っていて薄暗いジャングルのような所だった。

「ふ〜…なんとか勝てたけど…ここって、どこなの…?」
「どこでもいいヌ〜。もう、何も怖くないヌ〜。これからも、力を合わせて行くヌ〜。」
「エイ!エイ!オ〜〜〜!な〜んてね。ハハッ。」

どこなのかも解らない所でカベルネとシードルが呑気な事を言ってる中、5人の中でも唯一冷静なガナッシュが、遠くを眺めながら落ち着いた声で話しかけた。

「まだ、ショコラもセサミも見つかっていないだろ? さっさと行こうぜ。」
「私も探しに行く!」
「?探すって言っても、当てはあるの…? ここって、闇のプレーンなんでしょ?」
「そうだね。何が飛び出すかわからないのに、なんの計画もなしに動くなんて相当なうぬぼれ屋さんか…お馬鹿さんだね。」

完全にバカにしてるような言い方をするシードルの言葉にキャンディは大慌てになった。

「あわわわ。そうゆー言い方をしなくても、だから、ほら、あれよ、ほら、その、えーと、何よ、ほら。」
「ここは、レヒカフ沼のほとりだ。子供のころに何度か来たことがある…両親と、そして姉と一緒に。東に歩けば、犬族ヴォークスのマサラティ村に出るはずだ。」

冷静に物事を決めるガナッシュにキャンディは安堵の息を吐いた。

「な〜んだ、もう。ちゃんと考えているじゃな〜い。そうと解れば、もうモタモタしてることないよね?行こう、ね?」
「皆はマサラティ村に残るといい。ショコラとセサミは俺が探してくるよ。」
「!あ〜ん!置いていかないでよ〜!あなたが頼りなんだから〜!!あなた抜きの面子なんて、もう、酷いもんよ!」
「何だよ、それ〜。やる気無くすなぁ〜。僕の魔法だってそれなりに決まってるの見てないの〜!?」

不満そうなシードルを無視するキャンディ。確かにガナッシュに頼ってるのは解るが、少しは周りを見てほしいものだ。
ガナッシュが黙ってマサラティ村へ歩き出すと、残りの4人も彼を追いかけた。

前 
(1/6)
戻る
×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -