バルサミコが召喚機のある部屋に行くと、皆はカフェオレに注目した。
「で?誰と行くの?」
しばらく考え込んだカフェオレはやがてとある人物が居る方へ一歩足を運んだ。
「ソレデハ…ボウシガステキナミエルサンニ…2000テン…。」
「ボケてる場合じゃねぇだろ。」
全くだ。こんな重要なときに何コンサートの審査員気取ってるのだろうか?
それはともあれ、カフェオレが選んだのはミエル。
「ミエル、それでいい?」
「うん。だって、頼れると言われたら断れないでしょ?」
「あなたなら、そう言うと思ったわ。」
「ミエルと…もう1人は?」
「ソウダンシテモ、イーデスカ〜?」
「相談する必要も無いわ。ペシュに来てもらう。」
『え!?』
しばらくの間、そこに居た全員の視線がミエルに向かった。彼女が指名したもう1人の同行者は…。
『ペシュ〜〜〜!?』
「何ですの?何か問題でもありますの?」
そう、学級委員のペシュである。ほんの些細な事でも物凄く説教をする。そんなペシュと一緒に行きたいなんて、一体何を考えているのだろうか?
「闇のプレーンは私も行ったことがないから、何が起きるか解らない。
それに何より、エニグマは闇のプレーンでは本当の力を発揮するらしいから、回復魔法が使えるペシュが、私達をサポートしてほしいの。」
「解りましたの!!行きますの!!」
多少不安だが、闇のプレーンに行く3人は、カフェオレ、ミエル、ペシュになった。
「おーい!!改造が終わったぜぇ!!」
闇のプレーンに行く3人が決まったと同時にバルサミコの声が遠くから聞こえた。
いつの間にか遠くまで行っていたピスタチオをキルシュが捕まえ、魔法学校の生徒達は召還機のある部屋へと向かった。
彼等は気付いてるだろうか?校長が、自分達を遠くで見ていた事を。
to be continued……
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