マジバケ小説 | ナノ


先程の出来事をまとめるとこうだった。
キャンディ達と合流したと思えば、またエニグマが彼女達を連れ去った。
そして、逃げようとしたエニグマの前にガナッシュが現れ、そのエニグマと共に闇のプレーンへ行った。
恐らく、ロッシュの川辺りでエニグマに連れ去られたセサミも、闇のプレーンに連れ去られたのだろう。
だとすれば、一刻も早く闇のプレーンに行かなければ行けなかった。

突然、崖の方からドンと音が鳴った。何事かと思えばミエルがキャンディのいた崖に拳を入れ続けていた。
強く叩きつけるあまり、彼女の手からは赤い血が流れている。
これ以上放って置いたらやばいと思ったレモンがミエル腕をガシッと掴んだ。

「放してぇ!!」
「落ち着け!!」

レモンの手を振り払おうと暴れたせいで、ミエルは勿論、レモンもその場で尻餅を付いた。

「いきなりどうした!?お前らしくないぞ!!」
「…私、何も出来なかった。目の前に居たのに…すぐそこに居たのに……」

唇を噛んだミエルの目から涙が溢れ出た。そんな彼女をレモンは優しく宥めた。

「別にミエルが悪い訳じゃないよ。あれはどうしようもなかった。」

レモンが宥めたおかげかミエルも少しは落ち着いた。
だが、問題はクラスメートがまた別のプレーンに連れ去られたと言う事だ。

「参ったな……闇のプレーンか……。」
「行きたくないっぴ!!オイラ、イヤだっぴ!!」
「弱虫…。」

もうこれ以上、別のプレーンには行きたくない、戦いたくない。
そんな思いでいっぱいだったピスタチオは涙声で叫んだが、ペシュの言葉のせいで落ち込んでしまった。

「魔バスが動いたら彼等を探さなきゃね。」
「行きますか。ここにいてもしょうがない。」

友達が目の前で消える事は何度あってもショックな事。だが、落ち込んでも何も始まらない。
魔バスを修理し、一刻も早く闇のプレーンへ行こうと、残されたクラスメートはキード・モンガへと向かった。

to be continued……

 次
(3/3)
戻る
×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -