マジバケ小説 | ナノ


光の宮殿、レーミッツ宮殿の地下で、トルティーヤ達と魔法学校の生徒が倒したはずのダブハスネル3体が戻ってきた。
据わっている目が怒りで燃えている3体には、あれほど付けられた筈の傷はどこにも見当たらず、宮殿で最初に現れたときよりも遥かに膨大な力が感じた。

「人間ごときが……何故にッ……!!」

1体目のダブハスネルが壁を叩きつけながら怒り混ざった声で話した。
それを2体目のダブハスネルが宥めるかのように冷静な声で語った。

「死すべき定めの者に勝利はない。人間の体は滅びる。だが我らは不死身だ。ゆっくりとやればよい。」

1体目はさらに声を上げた。どうやら、先程の怒りは勿論、屈辱がかなり身に染みたようだ。

「ゆっくりと!?このままでは何度でもこの屈辱を味わうだけだぞ…!!」
「宿主を探すと言うのか…?光のプレーンで宿主になりうる知的生命はいない。」

2体のダブハスネルが反論する中、2体目のダブハスネルは低い声で呟いた。

「この際ドワーフでいい!!」

なんと、魔法とは全く関係ないドワーフを宿主として提案した。言うまでもなく3体目のダブハスネルがさらに声を荒くして反論した。

「馬鹿な!!魔法も使えぬ生物と融合したところで、大した力は得られぬ!!むしろ危険だ!!肉体の死に巻き込まれれば、我らの命も危うい!!」
「今だけだ……奴等に死の恐怖を…。」

そしてしばらくすると、地下室にはもう誰も居なかった。

to be continued……

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