マジバケ小説 | ナノ


「あー!もう!何あの男!!あんな喋り方しかできないの!?」
「だから、気にするなって。」
「何がお兄ちゃんよ!!お兄ちゃんらしき事なんか全然してないくせに!!」
「お前もあんまり気にするな。あんな奴なんだ。」

ピップルスタウンへ導くロッシュの川辺りに行く間、レモンは不機嫌なブルーベリーとミエルを宥めるのに必死だった。
数歩行ってみると本当にセサミがいた。あははと笑いながらそこらへんを飛んでいる虫を追い掛けている。

「セサミ〜。」

ミエルが呼びかけたが、セサミはただブーンと飛んでいる虫を追い掛けていた。

「セサ…」

また声を掛けようとしたが、目の前にいるミエル達を通り過ぎてしまった。

「こりゃ駄目だ。全然聞こうとしない。」
「後で迎えに行くしかないわね。」

仕方なくミエル達はセサミを後にし、カフェオレを救出しにピップルスタウンへと足を運んだ。
途中で悲鳴を上げたので戻ってみたら、こんにゃく様にびびっただけで、また虫探しに熱心になったと言うのはその後の話になる。

「…やっぱり連れて行こうよ。」
「呼んでも付いて来ないでしょ?放って置きなよ。」
「でも……。」

何度もセサミを呼んでいるミエルの腕をレモンが引っ張り、4人はセサミから遠ざかって行った。

to be continued……

 次
(5/5)
戻る
×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -