迷路を抜け、入り口に辿り着いたカフェオレ捜索隊。
裏門の方へ行くと、何故か小さな小鳥達がまるで並んでいるかのようにあちこちに立っていた。
その小鳥達は、どの子もくちばしに小さなパンくずをくわえている。
「通りすがりの人がばら撒いたのかな?」
「ああ、あたしが撒いたんだ。食われて無くなったと思って心配したんだが、これなら安心だな。」
裏門からブルーベリー達を迎える時にレモンが道標にと撒いたパンを食べていたようだ。
確かに、今の小鳥達はミエル達が近くにいても逃げようとしない。この子達を辿って行けば、簡単に裏門に行けそうだ。
小鳥達の道標を辿って裏門まで行くと、何と言えば解らない光景が4人の目に映った。
「ひゃっひゃっひゃっひゃっ。」
「やんだー助けてけろー!!」
「……何なのあれ?」
「回されてるわね。」
「大変ですの!!ドワーフさん達が!!」
4人の目の前には自分たちより遥かに小さい髭のおじさんの2人が、余りにも不細工なモンスターに回され続けていた。
おまけに門をあの巨大な体で塞いでいてとても進められない。
「なんだーーッ!?お前達わーッ!?お前等も、ドワーフみてぇにクルクル回してやろうかーーーーッ!?」
4人に気付いたそのモンスターは未だにその髭のおじさん、ドワーフを回し続けながら叫んだ。
余りにも声が大きくて鼓膜が破れそうだったが、4人は面倒そうな顔になっている。
「結構。」
「遠慮するわ。」
「ざけんな。」
「ドワーフさん達を離しなさいですの!!」
どこの誰なのかも解らないモンスターに会った途端回されるなんてごめんだ。
その中でもペシュは回され続けてもはや気絶しているドワーフを離せと怒鳴っている。
4人にあっさりと回されるのを断られたモンスターは怒りの余り急に飛び跳ねた。
「なんだとォォーーーッ!!!!許せんぞ!!お前!!殺ーーーーッす!!」
と叫びだすと、そのモンスターは突然4人に飛びかかってきた。
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