マジバケ小説 | ナノ


トリュフ達が戦闘態勢を取ると、溶岩の化け物、メルティキッスが口から炎を吐き出した。
辛うじて避けられるも、周りから感じる熱気は予想以上に強く、もし当たればどうなるか簡単に予想させていた。
すると、今度は地面の中に潜ると、メルティキッスはトリュフ達の足元の前に現れ、全員を叩きつけようとした。
その前にレモンが雷でメルティキッスを痺れさせ、それを隙にトリュフ達はメルティキッスから距離を置いた。
だが、いつまでも避けてばかりいる訳にはいかない。
カフェオレがクロックを呼び、はぐるまロボを放ち、スピードが落ちたメルティキッスを切り裂いた。
トリュフも闇の魔法を放ちながらメルティキッスの体力を削って行く。
だが、これだけ魔法で攻撃しても、メルティキッスは倒れる気配が見えなかった。

「ふぅ〜。どうなるかと思ったっぴ〜。」

尻尾の火を消したピスタチオはホッとした顔でトリュフ達のいる所に戻っていった。
だが、そのホッとした顔もメルティキッスを見た瞬間、青白く変わった。

「ぴぃぃ!?何だっぴ!?」

ピスタチオの悲鳴混ざった声を聞き、メルティキッスはピスタチオの方へ振り向いた。

「ぴぃっ!?来るなっぴ!!いがぐりんこ!!」

ピスタチオが呪文を唱えると、大きな毬栗がメルティキッスの頭に落ち、毬栗の痛みに耐え切れず、メルティキッスは唸り声を上げながら小さな溶岩へとなった。

「ぴっ!?オイラ、やったっぴか!?」

魔法に自信の無いピスタチオが止めを刺した。こんな呆気ない光景に全員がその場から動かなかった。
だが、しばらくしてキルシュがピスタチオの頭に拳を入れた。

「何やってんだお前は!?」
「ぴぃ!?ごめんなさいっぴ〜。」
「謝ってすむか!!」
「もう良いよ、キルシュ。」

ピスタチオに怒鳴るキルシュをトリュフが止めた。

「お前も少しは怒れよ!!」
「全員無事だったんだ。それに、今はショコラを探すのが優先だろう。」

メルティキッスを倒し、ピスタチオも戻ってきた事でこれでようやくショコラを探しに行ける。
ピスタチオも泣き止み、キルシュも怒りが沈んだところで、トリュフ達は更に洞窟の奥へと進んで行った。

 
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