どーどーに囲まれている1人のニャムネルトの少年、ネクターがどーどーに餌をやっていた。
すると、奥の方から明かりが見えた。もしや、先程入ってこようとしたニャムネルトだろうか?
「誰だ!!」
大声で叫び、明かりが見える場所へ行ってみると、小さな光と一緒にブロンドの少女が現れた。
「あれ?君は確か…。」
「久し振りね。あのプレーンで会って以来かな?」
光のプレーンで一度会った事がある少女、ミエルだった。
明かりの正体だった光が彼女の中に入ったと同時に、また見覚えのある人物2人と、見知らぬ人物3人がやって来た。
「お久しぶりですの!!」
「やぁ、こんな所までようこそ。」
会った事のある顔に気付いて安心したネクターは、またどーどーの面倒を見ていた。
「ドードードリダ〜。イッパイオルノ〜。」
「ひゃ〜!鳥くせぇ〜。」
「こんなにも自然が溢れてると自然の中で生きてると言うより、生き方の中に自然があるって感じだね〜。」
カフェオレ達がどーどーを見てる間、トリュフは辺りを見回した。
「見た所、襲われてはいないようだな。」
「……いや、昨日もどーどーが襲われた。ここ最近、やたらとどーどーを狩ってる奴がいるんだ。」
「…それって、もしかして……」
ミエルがまだ話を終えてない時だった。
「ここだな…間違いない。」
突然、ネクターには聞き覚えの無い声が、ミエル達には聞き覚えのある声が聞こえた。
「????」
「セサミちゃんの声ですの!!」
通ってきた道から今度はフェンネルがやって来た。
今にも何かに襲い掛かりそうな眼で近づいてるフェンネルの後ろから聞き覚えのある声の持ち主、セサミが現れた。
「行け!!フェンネル!!全部捕まえるんだ!!」
「がるるるるッ!!」
セサミが命じると同時に、フェンネルは近くにあったどーどーを噛み付いた。それを見たネクターは引かれるようにフェンネルに飛びついた。
「止めろ!!!何をするんだ!!!」
「邪魔だ!!どけーっ!!」
「最近、どーどーを獲りまくっていたのはお前か!!」
「知らねぇよ!!そんなの!!俺は命を助けてもらった人のためにやってんだ!!」
2人の争いを見てるミエル達は、目の前の光景を未だに理解出来なかった。
ただ解るのは、セサミがフェンネルを使ってどーどーを狩ってる事だった。
「セサミ!? どうしてセサミがここに!?」
「セサミちゃん!!おイタはいけませんの!!止めますの!!」
「とりあえず、そこで暴れてる奴を止めようぜ!!」
カシス達が近づいたとたん、今度はココアがやって来た。
病気の身体でこんな所に1人で来たことが凄かった。
「やめなさいフェンネル!!どーどーを虐めちゃダメ!!」
「お前はムスクさんの妹のココア!?なんでお前が邪魔しに来るんだよー!!」
「お兄ちゃんに頼まれたの!? だったら止めて!!今すぐに止めて!!どーどーを殺さないで!!」
何度もココアがフェンネルを止めたが、興奮状態になっていて止める気配が無い。力ずくで止めるしかなかった。
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