古→←キョン←ハル
あたし、知ってるの。
キョンがいつも古泉君を見てること。
「古泉」
そう呼ぶ声が、他の人を呼ぶ声よりも少しだけ優しいこと。
きっとキョンは古泉君のことが好きなんだろう。
そして、きっと古泉君もキョンのことが好き。
古泉君はいつも、とても優しい目でキョンのことを見ているから。
いくら私が呼んでも、キョンの目に私はうつらない。
今まで自分から誰かを好きになったことなんてないから、恋心とかはよく分からない。
だけど、仲の良さそうな2人の姿を見るたびに胸が痛むのはきっと私がキョンのことを好きだから。
どう見てもあの2人は両想いなのに。
お互い気付いてないのかしら。
キョンに至っては、古泉君のことが好きなのを自覚すらしてなさそう。
それならばまだ私にもチャンスはあるだろうか。
本当はキョンの幸せを思って、諦めようと思ったけれど。
ごめんね、私そんなにいい子じゃないから。
きっといつか2人は付き合うんじゃないか、そんな気はしている。
だからせめて、その時まで、その時まではあなたの傍にいさせて。
end.
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はるひも取り扱うことにしました。
一方通行な片想いが大好きですが、この話はちょっとよく分かんない感じになっちゃいました。